銀河系初(?)となる大豆専門の「スローなファストフード」店です。小川村産「西山大豆」を使って開発したオリジナル大豆フード「だいずニャマ(大豆のハンバーグ)」などを提供し、大豆消費の新しいあり方をご提案します。
銀河系初(?)となる大豆専門の「スローなファストフード」店です。小川村産「西山大豆」を使って開発したオリジナル大豆フード「だいずニャマ(大豆のハンバーグ)」などを提供し、大豆消費の新しいあり方をご提案します。
「西山大豆」の可能性を小川村で追求します!
小川村の地域おこし協力隊員として、西山大豆をテーマにした食育プログラム「だいずの楽校」の企画運営を行う中で、もっと多くの人に大豆フードの魅力を知っていただきたいと、食堂の開業を決意しました。
2019年に長野しんきんさんが主催する「創業者支援プログラム」を受講して、起業のいろはを学ばせていただいたのがきっかけです。融資のみにとどまらない、経営全般に対するきめ細かなサポートに日々助けていただいています。
村外からやってくるお客様に西山大豆の魅力を知っていただける場であるとともに、ご近所の方々がふらっと立ち寄って気軽に利用できるような、地域に根づいた飲食店を目指します。
店舗で使用するカウンターを家具店やインターネットで探したものの、サイズや形状などイメージに合うものが見つからなかったので、自作することにしました。慣れないDIYの大工仕事は簡単ではありませんでしたが、インターネットの動画などを参考にしながら、店舗のイメージに合うカウンターを作ることができました。費用も既製品を購入するより随分と割安で済みましたし、いい経験になりました。
facebookとinstagramで、ほぼ連日、情報を発信しています。新商品の紹介を中心に、村の観光情報なども発信しています。お客様と相互の交流ができるのも、SNSの面白いところです。
時には「弁当の味を薄くしてほしい」など具体的な商品の改善要望を受けることもあり、実際にいただいたアドバイスを参考にして味付けを変えたりもしています。
やはり、お客様に「おいしかった」と言ってもらえる時が一番ですね。大豆料理の創作レシピを考案して、店舗で実験的に提供することも多いのですが、自分たちで考えた創作料理に対して良い反応をいただけると何より嬉しいです。最近では村の高齢者の方々にご来店いただくことも多く、大先輩の皆さまに「こんな大豆料理は初めて食べた。また食べに来るよ」と喜んでいただけると、「お店を開いて良かったな」としみじみ思います。
①事業のビジョン、②最低限の資金、③覚悟(根性)でしょうか。
①事業のビジョンとは、どのようなコンセプトで、誰に、何を、作って売りたいのかという一連のストーリーと、それをいかに持続していくかの展望です。コンセプトに「自分ならではのオリジナリティー」が強く出ていれば、なお良いですね。
次に②最低限の資金。お金は多いに越したことはありませんが、最低限の設備投資ができるお金と、当面の運転資金は必要です。
そして最後に何より欠かせないのが、③覚悟(根性)。無数の不安や心配を乗り越えて、人生をかけて事業に取り組むという覚悟は必須です。経営や経理に関する知識もあった方が望ましいですが、事業を進めながら学ぶこともできます。
お金に対する見方が大きく変わりました。「稼ぐ」という行為の意味を、実感をもって知ったとも言えます。サラリーマン時代は、一定時間働きさえすれば、仕事の成果にあまり関係なく、毎月の給料が振り込まれていましたが、今は自分で売上をあげないと、一円にもなりません。全然お客様のいらっしゃらない冬の時期などは、不安で胃が痛くなったりします。売上げは、どこかから唐突に降ってくるようなものではなく、商品を買ってくださる皆さまから分け与えていただいたものを、地道に積み上げた結果であると考えるようになりました。
お客様によって、態度やサービスを変えたりせずに、原則みなさんに平等であれ、ということを心掛けています。同じ対価を支払ってくださるお客様には、分け隔てなく、同じレベルのサービスを提供することが、プロとして求められると考えています。
起業すること自体は難しくありませんが、収益をあげて事業を持続していくことは思った以上に大変です。自分のやりたいことを生涯の仕事にするためには、ビジョンやスキルを持つだけでなく、経営者としての覚悟が必要だと感じます。
にこやかで優しい人柄の中村様。「西山大豆の魅力を伝えたい」という熱い想いにいつも感銘を受けています。パチョコさんの商品の中でも「ニャマバーガー」は私のいち押しで、思い出しただけでも「今すぐ食べたい!」となるおいしさです。これからも当金庫は中村様を応援しています。